私たちの「かいご」

科学的介護の目標と実績

Goal & Achievement

目標1 ‘‘おむつからの自立’’

排泄の問題は他のADLとは比べようもなく深刻です。
便意を失っても、おむつ内への排便、による不快感は感じます。
それと同時に、自分では解決できない無力感も感じます。
痒みや蒸れなどによる肌トラブル、傷口からの菌の侵入による感染症などもあります。
これらは、自尊心を傷つけ、肉体的・精神的な弊害も大きいと言えます。
おむつの着用を自ら望む人はいません。私たちは介護の力によっておむつからの自立を目標としてきます。

目標2 ‘‘歩行の再獲得’’

排泄、食事、入浴、洗面整容などにおけるADLは、移動(歩行)を含んで成り立っています。
『食事をする為には食卓へ』『排泄をする為にはトイレへ』『入浴をする為には浴室へ』
『洗面整容をする為には洗面所へ』このように移動とADLはつねに“どこで行うのか”といった場所の問題がセットになっています。
私たちはこのように、ADLを維持するための根底には自立歩行があると考え、
歩行の再獲得を目標に掲げています。

目標3 ‘‘常食での食事’’

わたしたちは、食事には、家族や親しい人と食卓を囲むこと、
季節や地域ごとの違いによる食文化を楽しむ「文化としての食」。
生きて活動するために必要なエネルギー源を効率よくとっていく「栄養としての食」
(※常食は栄養学的にも軟食よりもすぐれています。)
食べるという行為の中で繰り返される、咀しゃく・だ液分泌・舌の動きによって作られる
口腔機能という「摂食としての食」の3つの要素があると考えます。
この3つの要素を満たしていく為に、安易な軟食化はせずに、常食での食事を目標に掲げています。